2025年9月28日 朝礼拝 大賀幸一牧師 「清算が始る」

マタイ18:21~35  創世記45:1~13

創立121年目を迎えた私たちは、今日も神様の御言葉を聴いて、皆さんと歩み始めましょう。今日のテーマは、借金です。イエス様は、ペトロの質問に答えるように、ひとつのたとえ話をなさいました。王様と家来の話です。王様は、家来たちにお金を貸していました。しかし決済の日、清算の日がやって来るのです。この家来は、王様から借りたお金を返すことが出来ませんでした。当然ながら王様は、約束に背いたことでお怒りです。家来は必死に赦しを求め、返済の延期を求めます。そんな必死さが王様に受け入れられたのです。王様は、家来を憐れに思い、借金のすべてを帳消しにしたのです。この家来の借金というのが、1万タラントンという巨額です。1タラントン=6000デナリオンです。1デナリオンが、おおよそ1家族が1日生活できる生活費であるなどと言われます。単純に1デナリオン=1万円としても1万タラントンは、6000万デナリオン=およそ6000億円。王様とは、神様であり、家来とは私たち人間のことです。そして借金とは、神様が人間に対してどれだけ莫大なものを与えられているかを示しています。人間は誰もそれを返さなければならないものだとは考えていないところに問題があると言えます。それだけでなく、ペトロがイエス様に、私たちは何度まで許せばよいのですかと尋ねました。回数の問題ではありません。もしも回数が問題なら、神様がどれだけ許しているか、何回愛しているか、数える必要が出て来るでしょう。それを数えることは不可能です。決算する、清算するというのは、元々返しきれない借金を返すということではなく、この不思議な神様の愛と恵みの大きさに気づかされること、自分ちには返しようがないと認めることではないでしょうか。そして、私たちは神様と共に愛すること、許し合うことではないでしょうか。人間が自分たちで愛すること、許すことが出来るとはお思えません。神様と共にでなければ、神様に導かれて、私たちは愛すること、許すことに進めるのです。京都丸太町教会は、神様と共に神様の愛と忍耐の内に宣教伝道を進めて行きます。