2025年8月3日朝礼拝 大賀幸一牧師「東から西から大勢が宴席に来る」

  マタイ8:5~13  創世記21:9-21

  今日平和聖日に与えられた神様の御言葉を、マタイ福音書を通してご一緒に聴きましょう。イエス様たちは、ガリラヤのカファルナウムへ戻って来ました。ローマ帝国の軍人、百人隊長がイエス様を訪ねて来ました。百人隊長は、「主よ、私の子が麻痺を起こし、家で倒れてひどく苦しんでいます」、と訴えました。これは聖書協会協同訳によるものです。新共同訳では、百人隊長の僕が中風のために家で寝込んでいる、と訴えられています。イエス様は、百人隊長のこどもの病状を聞いて、自ら、私がいやそうと進み出てくださったのです。しかし、百人隊長はこれを断りました。理由は、ユダヤ人は、外国人との接触を極度に嫌うからです。外国人の家に行くことも、外国人と一緒に食事をすることもいたしません。外国人と交流しない、家にも行かず、一緒に食事もしないことが神様の教えに適っていると考えられていたからです。しかし、イエス様は違いました。外国人であろうとイエス様はその人の家に行き、一緒に食事をされました。『信徒の友』8月号に、教会の和解、メノナイトと改革派、という記事が掲載されています。2025年5月、スイス、チューリッヒで、メノナイト世界会議が開催されました。この会議に改革派教会の世界組織の代表が招待されました。そしてお互いの代表がそれぞれの足を洗い合うことで、2つの教会の和解を示すものとなりました。メノナイト派、改革派教会は、私たちの京都丸太町教会、その前身である京都基督同胞教会を生み出した2つの教会です。その2つの教会がこうして和解したことは私たちにとっても大きな意味があります。イエス様は、お言葉を与えられました。神の国は近づいている、と。イエス様は誰もが、神様に愛されていることを示し、誰もが神様と共に生きるべきことを示されました。神様が求める真の平和こそが、神様も私たちも求める、確信を持って進むべき道だ、とお言葉は示されています。神様が、イエス様が示されている道を、皆さんとご一緒に進んで行きましょう。