2025年7月6日「今」味わう神様の御国の「喜び」 石田平和氏

創世記2章4~10節、ルカ福音書 23章35~43節

  モーセの時代、4000年前に書かれた聖書、イエス様の時代から2000年経っても読み続けられている聖書です。エデンの園、エデンとはヘブライ語で、“喜び”という意味です。エデンの園から追放され、イエス様によってエデンの園へと帰らせていただくのです。喜びに帰る道、このことを今日のテーマとして皆さんと聖書を読んで行きましょう。ヘブライ語で、エッツ、木という意味です。聖書には、生命の木、善悪を知る木、色々な木が登場します。またエデンから4つの川が流れていたとあります。つまりエデンは丘か山のように高い所にあったことが分かります。エデンの木、生命の木、善悪を知る木は、神様の象徴で、エデンの中心にありました。アダムとエバは、そこで選択を迫られます。ノアの時代も、アブラハムも、モーセも選択を迫られます。イエス様もゲッセマネの園で血の様に汗を流して、この杯を取り去ってくださるように、しかし神様の御心が行われるようにと祈られました。どの教会でも聖餐に与る時、命の木から流れる体と血を私たちはいただいていることを覚えます。山と木は、聖書のいたるところに登場しています。5年前ヘブライ語で聖書を読みたいと思いイスラエルに行きました。聖書考古学を学びました。しかし信仰と学究の狭間で大変苦しい時期でもありました。ある時ゲッセマネの園でお祈りする機会がありました。信仰を捨てようかと思うところまで来ていました。祈りの中で、十字架のキリストが私に笑いかけてくださったのです。ルカ福音書にあるように、イエス様は、今日あなたは楽園にいる、と呼びかけてくださいました。私も楽園に入ることは、未来のことと思っていましたが、エデンの園に帰ることは、神様の愛によって今、この瞬間に実現されているのです。イエス様は、神の国はどのように来るのかとの問いに対して、神の国は見える形で来るのではなく、あなたがたの中にあるのだと教えられました。今、地上で、この瞬間にも、私たちは楽園にいるのです。すべてがつながっているのが聖書ではないでしょうか。今喜びを味わいながら、この喜びをあらゆる人々に伝えて行くことが私たちの使命です。