マタイ12：38-42 列王記上17：17～24
しるしを見せてください、ファリサイ派、律法学者たち、イエス様を疑い、どこかに付け入るスキを見つけたい人々は、何度となくイエス様にしるしを見せるようにと迫ったようです。イエス様は、これを否定して、しるしは与えられないとしました。なぜしるしは与えられないのでしょうか。それは人間が求めるしるしとは、自分たちに都合の良いしるしであるからです。人間たちがどのようにでもすることが出来るしるしを求めているからです。もしそんなしるしが与えられたとしても、人間はそのしるしなるものを好き勝手に改竄し、勝手に変更し、元の姿がどうであったのかも分からなくなってしまうでしょう。人間たちが求めるしるしとはそういうものです。イエス様は、しるしは与えられないが、ヨナのしるしだけが与えられると教えられました。ヨナのしるしとは、ヨナを遣わして神様が私たちに語ってくださる御言葉があるということです。実際ニネベの人々は、ヨナを通して神様の御言葉を聴いて、人々は神様を信じたのです。ヨナのしるしで大事なのは、神様がなされる御業というのには、神様が遣わされる人間が必要であるということです。神様はヨナを遣わしましたが、ヨナは一度拒否して逃げ出しました。しかし神様の選びは拒否できません。そしてヨナはいよいよ神様に遣わされてニネベに行きました。ニネベの人々は不思議なことにヨナの話を聞いて、神様を信じるのです。ここに神様の御業があると思えることではありませんか。しかしヨナは信じませんでした。きっとすぐ神様を信じなくなると監視を始めました。そこで示されたのは、ニネベの人々が神様をずっと信じるようになったということではなく、私たちには、神様の御業が必要であり、神様が私たちと共にいて、共に生きてくださるからこそ、私たちは進んで行けるということです。
