マタイ20:20~28 創世記25:29-34
イエスの前にある女性がやって来て願い事をしました。それは、息子たちがあなたの右と左に座ることが出来るようにしてください、というものでした。女性は、イエスの弟子であるヤコブとヨハネの母です。母の願いはこどもたちが幸せであることです。実はこの出来事の前に事件がありました。イエスが死ぬことを明らかにされたのです。イエスと共に歩んで来た弟子たちの中には、大きな不安が生れました。イエスはこのことを何度も何度も皆に話しました。今回は3回目でした。イエスが殺されていなくなってしまったら、私たちはどうなってしまうのだろう、とみんなとても不安だったのです。そこで母は、こどもたちの未来を考えて、イエスの右、左にこどもたちを座るようにしてくださいと願ったのです。イエスは言いました。あなたは、私の右、左に座るということがどういうことなのか、良く分かっていませんよ、と。母は、こどもたちがイエスの一番近い存在になって、いつも一緒にいられることを願ったのです。そうすればどんなことがあっても不安でないと考えました。しかしイエスの右左に座るということは、イエスが十字架にかけられる時、イエス一緒に十字架にかけられるということを意味していました。今回の母の願いは、イエスの弟子たちの間に波風を立てました。イエスは、弟子たちを呼び集めて言いました。世の中では力のある者が人々を支配したり、権力を振るっています。でも私たちの間ではそうではなく、力がある者はみんなに仕える者でありたい。皆を支える者でなければ、とおっしゃいました。教会というのは、信じるということを大事にして来たところです。その教会から始まった同胞会も、信じるということを大事にしています。教会も同胞かも信頼することで建てられています。どうして信頼されたのでしょうか。不思議ですが信頼していただいたのです。教会も神様が私たちを信じてくださいましたから始めることが出来ました。なぜ神様が私たちを信じてくださっているのかは分かりません。でも神様は私たちを信じてくださっているのです。この神様の信頼の中私たちの新しい歩みを進めて行きましょう。